「いつも親身になって話を聞いてくれて、家庭も仕事も上手に両立しながら活躍している先輩がいるんです。」
今回のインタビューを企画する中で、広報担当の一人がそう紹介してくれたのが、N.I.さんでした。
N.I.さんは大学院で代数学を研究した後、プログラミング未経験からセックへ入社し、エンジニアとしてのキャリアをスタートしました。現在は、官公庁向けの大規模な勤務時間管理システムの運用保守プロジェクトにおいて、リーダーとしてチームをまとめています。
プライベートでは2児の母。社内の育児支援制度やリモートワークを活用しながら、家族の協力を得て仕事と育児を両立しています。
「キャリアアップに肩肘を張るのではなく、日々のやりがいを大切にしたい」
そう語るN.I.さん。その言葉の背景には、周囲への深い感謝と、それを支えるセックの温かな風土がありました。
N.I. 開発本部第二開発ユニット プロジェクトリーダ
はい。もともと純粋に数学という学問が好きで、その面白さを深く追究したいと思い、大学院まで進学しました。
ただ、プログラミングやITの知識はほとんどなく、コンピューターに詳しいわけでもありませんでした。
就職活動中に、セックのパンフレットや会社説明会で目にした「宇宙」というキーワードに強く惹かれたことがきっかけです。未知の領域に挑戦する面白さを感じました。
実際に入社してからは宇宙分野に限らず、さまざまな社会インフラに関わる仕事を経験させていただきました。若手の頃には、車輪を持つロボットの自律移動を実現する「Rtino(アルティノ)」というソフトウェア製品の研究開発プロジェクトの立ち上げにも携わりました。
最初はわからないことばかりでした(笑)。コンピューターの基礎知識も、プログラムの考え方も、私にとっては初めて触れるものばかりでした。
そんな私を支えてくれたのが、半年間にわたる新人研修です。当時のトレーナーをはじめ、多くの先輩方が親身になって指導してくださいました。わからないことがあれば、私たちが「コンピューターの気持ち」を理解できるまで根気強く教えてくれる。その手厚いサポートのおかげで、未経験だった私もエンジニアとしての土台を築くことができたと思っています。
そこから経験を積み、入社4年目頃には、「ようやく自分で考えながら仕事を進められるようになってきたな」と実感できるようになりました。
はい。入社8年目の2020年に第1子を出産し、約9か月間の育休を取得しました。その後、入社11年目の2023年に第2子を出産しています。今でこそ生活のリズムは整っていますが、第1子の育休から復帰した直後はとても大変でした。家事や育児の新しい生活に慣れるだけでも精一杯で、仕事の感覚を取り戻すのにも時間がかかりました。
育休終了後、第1子が生後9か月の頃、保育園に通い始めたのですが、2〜3週間に1回ほどの頻度で様々な感染症にかかる時期がありました。そのたびに急なお休みが必要になり、「チームに迷惑をかけてしまうのではないか」「周囲に負担をかけてしまうのではないか」と不安に感じていました。
本当にチームの皆さんや上司、マネージャーの支えが大きかったです。
私が急に休むことになっても困らないように、普段から特定の人しかできない作業をなるべく作らず、チーム全体でカバーできる体制を整えてくれていました。そのおかげで精神的にもとても助けられました。
また、子どもの体調不良で休みの連絡を入れるたびに、上司から「家庭優先でいいから。こちらは調整するので安心してください」と声をかけてもらいました。急な予定変更が必要になったときも、「今日は在宅勤務に切り替えようか」と柔軟に対応してくださることが多く、家族を大切にしながら働いてよいのだと感じられました。
私は在宅勤務(リモートワーク)と、17時以降の残業が免除される制度を活用しています。
朝8時30分頃に仕事を始め、17時には業務を終えます。その後は保育園へ迎えに行き、夕食の準備やお風呂、寝かしつけと慌ただしい時間が続きます。子どもと一緒に20時頃に寝てしまうこともあります(笑)。
大きく変わりました。
以前は必要に応じて残業することもありましたが、今は17時という明確な区切りがあります。そのため、仕事の進め方や優先順位を以前より意識するようになりました。メールやチャットへの対応も後回しにせず、その場で対応方針やスケジュールを整理するようにしています。限られた時間の中で効率よく仕事を進める意識は、以前より強くなったと思います。
顔が見えない環境だからこそ、「今何をしているのだろう」と周囲に不安を与えないよう心掛けています。チャットにはできるだけ早く反応しますし、すぐに回答できない場合でもスタンプなどで認識していることを伝えるようにしています。
また、文字だけでは伝わりにくい内容や長くなりそうな相談は、「5分だけ話せますか」と声をかけて、オンラインで直接会話するようにしています。
夫には本当に感謝しています。
私よりも夫の方が家事が得意で、料理や洗濯、子どもの送り迎えなども積極的に担ってくれています。夫自身が家庭の時間を大切にしたいという考えを持っているので、お互いの得意不得意を認め合いながら役割分担しています。家族という一つのチームで支え合っている感覚ですね。
実は私、昔からあまり大層な目標を掲げるタイプではないんです(笑)。
何歳までにこうなりたいというよりも、日々の仕事にしっかり向き合い、その中で成長を実感できたり、やりがいを感じられたりすることを大切にしています。
一方で、今後は社会全体として、働いた時間の長さではなく、仕事の質や成果によって評価される考え方がさらに広がっていくといいなとも感じています。限られた時間の中でも価値を生み出した人が適切に評価される環境づくりに、自分自身もリーダーとして少しずつ貢献していけたらと思っています。
仕事と育児の両立と聞くと、とても大変そうに感じるかもしれません。もちろん簡単なことばかりではありませんが、家族の協力や会社の制度、そして周囲の支えがあれば、必要以上に不安に思わなくても大丈夫だと思います。
セックには困ったときに手を差し伸べてくれる先輩や仲間がたくさんいます。だからこそ、あまり気負わず、自分らしく挑戦してほしいですね。
インタビューを通じて印象的だったのは、N.I.さんが何度も口にされていた「周囲への感謝」の言葉でした。
仕事と育児を両立できているのは、自分一人の力ではなく、支えてくれる家族やチームメンバー、上司の存在があってこそ。その自然体で飾らない姿勢からは、日々の仕事に誠実に向き合うN.I.さんらしさが伝わってきました。
また、急な休みや働き方の変化があっても、お互いに支え合いながら仕事を進めていくチームの雰囲気も印象的でした。
ライフイベントを迎えても、自分らしく働き続けられる環境があること。そして、その環境を支える人と人とのつながりがあること。N.I.さんのお話からは、そんなセックの一面を感じることができました。
(取材・文/セック・広報担当)
















