はじめに

セックは、ソフトウェアエンジニアの素養とプロとしての志を持つ人材を採用し、プロに相応しい挑戦の機会と自ら学び成長する機会を提供することを人材育成の基本方針としています。

当社に入社後、基礎から徹底的に学ぶ半年間の新入社員教育を経て、どのように成長し、何かを感じているのか。入社3~4年目の4名のエンジニアに話を聞きました。

INTERVIEW

A.U. 開発本部第一開発ユニット プロジェクトリーダ

 

Y.M. 開発本部第一開発ユニット プロジェクトリーダ

 

R.K. 開発本部第二開発ユニット プロジェクトリーダ

 

C.O. 開発本部第五開発ユニット プロジェクトリーダ

4人の若手が語るセックのリアル

それぞれの担当分野

まずは皆さんの担当分野を教えてください。

R.K.(宇宙先端システムBF・宇宙関連)
人工衛星にコマンドを送る地上と衛星のインターフェースや、トラブル対処のシミュレーション、さらに衛星に対する地上系システムの試験を担当しています。入社前から宇宙分野の開発を希望していたので、宇宙関連の仕事が多い部門を配属先の第1希望としたところ、実際にその部門に配属されました。

C.O.(社会基盤システムBF・官公庁向けシステム)
 私は税関の貨物検査システムなど、今は官公庁向けのシステムの開発を担当しています。配属直後は、建設・建機のDX化を推進するスマートコンストラクション関連のシステム開発に携わっていました。セックには様々な分野の開発ががあるので、そうしたローテーションも魅力ですね。

A.U.(宇宙先端システムBF・AI関連)
僕は医療分野へのAI適用や、大規模言語モデル(LLM)の活用など、主に研究開発に携わっています。大学ではAIを学んでいたのですが、単なるデータ解析で終わらず、AIをシステム化できる会社を探していたらセックに出合いました。今はまさに自分がやりたかったことに取り組めています。

Y.M.(宇宙先端システムBF・AI 関連)
 私もA.U.君と同じ部門に所属していて、研究開発の仕事に取り組んでいます。生成AIを使って社内向けに文書を効率活用できる仕組みを作ったり、社外のお客様向けに生成AIを導入する案件を担当したり。若手が最先端の技術に挑戦できる土壌があるのは、入社前との良い意味でのギャップでした。

 

半年間の研修は本当に役に立つ?

セックは入社後の新入社員教育に半年間もかける珍しい会社ですが、実際に研修を受けてみて、いかがでしたか?

R.K.
カリキュラムの前半は、プログラミングの基礎から始めて、アセンブラといって実際にコンピュータを動作させている機械語まで学ぶので、コンピュータやプログラムの動作原理を基礎から理解できるんです。後半はグループで、お客様役のトレーナーと仕様を調整しながら、リアルタイムシステムを自分たちで作り上げるところまでやります。

Y.M.
その最終課題ではOSに近いソフトウェアを作るんですが、自分が作ったOSで、それまで研修で作ったプログラムを動かすんです。全てがつながって動いた瞬間は本当に感動しました。研修で品質重視の考え方を身につけることができたのも、配属されてからの大きな武器になったと思います。

C.O.
 私はプログラミング未経験で入社したので、最初は不安もありました。でも半年間の研修を通して、プログラムが単に動くだけではなく、テスト(動作確認)や品質管理がしっかりできるエンジニアとしてスタートすることができたように思います。プログラミングだけでなく、開発の進め方や品質についての考えも学べるのがセックの研修の特徴かなと。今も研修で学んだ基礎が仕事に生きているなと感じています。

配属先と若手の成長を後押しする社風

皆さん、希望した部署に配属されたのでしょうか?

C.O.
配属先の希望を第1希望から順に出すこことができるんですが、半年間の研修期間中に、配属先になる全ての部門がプレゼンテーションをしてくれる時間があるんです。どんな人がいてどんな雰囲気なのか、どんな開発が多いのか、よく理解したうえで希望を出せたのはよかったですね。 私は第1希望に配属されましたが、そうでない場合も、できるだけ希望どおりになるように考えてくれているようです。

R.K.
独立系のソフトウェア会社ならではの柔軟さというか、こういう開発をやりたいと声を上げると考慮してもらえます。実際、配属時の面談で宇宙関連の開発をやりたいと希望を伝えたら、本当に配属されたので、嬉しかったですね。

社風としてはどうでしょう?創業55年のソフトウェア会社ということで「堅い」イメージを持つ方もいそうですが。

Y.M.
入社前は、長く続いている企業だし堅めなのかなと思っていましたが、実際はむしろ先端技術にどんどんチャレンジしようという雰囲気があります。若手に大きな裁量を与えてくれるので、最初は驚きましたけど(笑)。

A.U.
「任される」という意味では、しっかりと鍛えられますね。ただ投げっぱなしというわけではなくて、先輩や上司がフォローしてくれて、何かあったら責任は取るという姿勢を示してくれるので、失敗を恐れずにチャレンジできるんですよね。

セックの印象 ― 同期との関係と働きやすさ

他社では新人同士が競い合って同期との間に溝が生じるケースもあると聞きます。皆さんはどうですか?

A.U.
セックはどちらかというと協力型ですね。目指すゴールが「いいものを作ろう」なので、同期とは仲がいいです。ランチに行ったり、飲みに行ったり。

C.O.
半年間の研修を一緒に乗り越えた仲間なので、お互いに相談しやすいですね。研修中にお互いに教えあったり、相談したりと、横のつながりがしっかりできるんです。同期はライバルというより一緒に成長する存在だと思います。

社内コミュニケーションのしやすさは、どこから来るのでしょう?

R.K.
上司も同じくエンジニア出身だからかもしれません。余談ですが、セックは経理や人事の人もエンジニア出身なんです。新しい技術や価値観の変化にも柔軟に対応してくれて、ミーティングもチャット一つですぐ繋いでくれるんですよね。これが当たり前になっているから、あまりストレスを感じないんだと思います。

サークル活動と社内イベント ― 独自の社内文化

サークル活動などユニークな活動が多いと聞きました。

R.K.
フットサルにダイビング、軽音、料理と、サークル活動が盛んです。ダイビングは同期がダイビングをやりたいと、集まったみんなでライセンスを取得するところから始めてましたね。あとAIサークルを作ろうって話も出ていると聞いています。

C.O.
障害者の方々に日々やりがいをもって働いていただくことを目的に「セックファーム」という自社農場を開設しているのですが、そこから収穫されたばかりの野菜がオフィスに届くんです。小松菜とかブロッコリーとか、私も夕飯のおかずに使ったりしていますが、いつも楽しみにしています。
あとは、毎週水曜日の夜に、研究開発とか最新技術について社員が話をしてくれるイベントや勉強会が開催されたりと、セックらしいイベントも開催されています。

入社後のギャップと就職活動をする人へのアドバイス

入社前のイメージと実際とのギャップはありましたか?

C.O.
「思ったより任される」というギャップはありましたが、いい意味でのギャップですね。最初は「え?本当に私がやるの…?」という不安もありましたが、上司や先輩がサポートしてくれるから何とか乗り越えられました。おかげで想像以上にスキルアップできている感覚があります。

A.U.
思っていた以上に「自由度が高い」と感じました。やりたい分野を自分で提案して、それを受け止めてもらえたんです。そのおかげでここで働き続けたいという気持ちが強まっていますね。

学生時代の友人に会うと、他社が気になったりしませんか?

R.K.
ないですね。自分がやりたかった宇宙関連の開発もあるし、AI関連の開発も多い。自分が経験していない技術や分野を扱うプロジェクトがまだまだあって、飽きることがなさそうなんです。

Y.M.
実際、先輩たちを見ても、技術力が高くて、いろんな分野を経験してきているんです。まだまだ吸収できるものがたくさんあるから、他社のことはあまり気になりません。

最後に、就職活動をしている人にメッセージをお願いします。

R.K.
やはり自分の「やりたいこと」が会社の方向性や実際の開発案件とマッチするかは大事だと思います。どんなに大きい会社に入っても、そこが合わなければ長続きしないので。

C.O.
毎日続ける仕事なので、一緒に働く人の雰囲気ってすごく重要です。セックは優しいというか、仕事に真摯な人が多くて、私にとってはそこが大きかったですね。

A.U.
若手のアイデアに耳を傾けてくれる社風かどうかは、入社後のモチベーションに直結すると思います。セックでは面接時に「実際に社員と話したい」とリクエストすれば対応してくれるので、ぜひ気軽に声をかけてみるといいと思います。

Y.M.
やりたいことが決まっていなくても、苦じゃないと思えることを軸に探してみるのも手だと思いますね。そうすると実際に配属されても柔軟に対応できるので。興味ベースでも大丈夫というスタンスで就活してみてください。

おわりに

半年間という研修で、プログラミングだけでなく開発手法や品質意識も身につけるから、新人であっても仕事を任せることができる。任される範囲が大きいから成長できる。取材した4人が「仕事が楽しい」「ずっと続けたい」という言葉を自然と口にしていたのは、こういう好循環が組織に根付いているからなのでしょう。

セックの人材育成は、「長期視点で社員の基礎を徹底的に固める」ことを重んじ、アセンブラやリアルタイム技術まで深く学ぶ独自の研修制度を整えています。これは単に即戦力を求めるのではなく、エンジニアとして本質を理解し、どんな技術の変化にも柔軟に対応できる土台を築く狙いにほかなりません。

上司や先輩のフォローを受けながら最先端のプロジェクトに挑むことで、若手は早い段階から学びと経験を積み重ねることができ、「やりたいことができるから辞める理由がない」という声にも繋がっています。

若手のうちから基礎力を身につけ、挑戦を後押しされる環境で存分に力を発揮したい方には、セックは最高の環境があると言えるでしょう。

(取材・文/広報担当)