量子コンピュータを支える技術で実用化を加速する

量子コンピュータは従来のコンピュータを凌駕する性能を持ち、これまで解けなかった社会課題の解決につながる可能性のある次世代コンピューティングとして注目されています。一方で、その実用化を支えるのは従来型コンピュータ(古典コンピュータ)であり、量子コンピュータを多くの人が有効活用するためには、制御・運用を担うソフトウェア基盤の成熟が不可欠です。
セックはこの「量子ミドルウェア」の研究開発において、他のソフトウェア会社に先行し、独自のポジションを築いてきました。ミドルレイヤーのソフトウェア技術で量子コンピュータの普及と市場創出に貢献します。

セックの強み

古典コンピュータで培った豊富な実績と開発力

量子コンピュータを動かしているのは従来型コンピュータであり、既存コンピュータ分野で培った高いソフトウェア開発力が求められます。セックは社会基盤から宇宙、モバイル分野まで幅広い分野の開発実績と、信頼性の高いソフトウェアを開発できるリアルタイム技術とプロジェクトマネジメント力を有しています。

国内主要研究機関とのアライアンス

セックは、量子コンピュータを保有する国内の研究機関と共同研究を継続し、量子コンピュータの実機を使える環境を有しています。2022年に大阪大学との共同研究を開始して以来、研究所やメーカーなど様々なプレイヤーとの協業を通して、実機を前提とした技術とノウハウを積み重ねてきました。

ミドル〜低レイヤー技術を持つ数少ないソフトウェア企業

大阪大学などとの共同研究で、量子コンピュータの基本ソフトウェア「OQTOPUS」(オクトパス)を開発。セックは量子コンピュータを実機レベルで「動かす」ためのミドル〜低レイヤー技術を有する、数少ないソフトウェア企業です。量子コンピュータの安定運用と実用化を支えています。

主な研究開発・活動

量子ミドルウェア

将来的に、有用で実用的なアプリケーションを量子コンピュータで動かすために、量子コンピュータの制御・運用を司るミドル~低レイヤーの基盤ソフトウェアの開発に取り組んでいます。

量子コンピュータ向け基本ソフトウェアスタック

デバイス制御、ジョブ管理、スケジューラなどの基本機能に加え、多くの人が利用するためのクラウド環境と量子計算を高速化し効率的に利用するための技術の開発に、大阪大学などと共同で取り組んでいます。このうち、複数の量子プログラムを同時実行する「量子マルチプログラミング機能」のクラウドサービスでの提供は、世界発の事例となりました。これら研究開発の成果は、量子コンピュータ・クラウドサービス向け基本ソフトウェア群「OQTOPUS」として2025年3月にリリースされ、オープンソースとして公開されています。

データ収集基盤構築

量子コンピュータは、極低温冷凍機や制御装置など多様な周辺機器と一体となって稼働するシステムです。
複雑なシステム全体の可視性を高めるため、量子コンピュータを構成する各種ハードウェア・ソフトウェアの状態を横断的に監視し、データを収集・蓄積する基盤の開発に取り組んでいます。

システム運用・障害検知技術

量子コンピュータを社会的インフラとして活用するためには、安定した運用と迅速な障害検知による信頼性向上が不可欠です。量子コンピュータを構成するシステム全体を対象とした障害検知技術の研究を進め、異常の早期発見や安定稼働を支援する仕組みの研究開発を行っています。

量子AI(量子機械学習)

ミドルウェアだけでなく、量子コンピュータを活用して社会課題の解決につなげるアプリケーションのための研究も行っています。量子コンピュータの応用先として有力視されている分野の一つが量子AI(量子機械学習)です。セックでは量子AIを中心に、社会基盤、宇宙、ロボットなどの分野で量子コンピュータを利用するための研究に取り組んでいます。

 

主な共同研究機関

  • 大阪大学量子情報・量子生命研究センター
    量子ソフトウェア研究拠点(QSRH)の枠組みを中心に、共同研究に取り組んでいます。
  • KDDI株式会社
    NEDO「ポスト 5G 情報通信システム基盤強化研究開発事業/ 量子コンピュータの産業化のためのミドルウェア開発」に共同で提案し、採択され、研究課題に取り組んでいます。
  • 国立研究開発法人 理化学研究所
  • 国立研究開発法人 産業技術総合研究所