量子コンピュータを構成するシステム全体を対象とした障害検知技術の研究を進め、異常の早期発見や安定稼働を支援する仕組みの開発に取り組んでいます。
従来型コンピュータと比較して、量子コンピュータの運用基盤はまだ十分に確立されていません。極低温冷凍機や制御装置などの周辺機器と一体となって稼働する量子コンピュータを安定的に運用するためには、システム全体を俯瞰した障害検知・管理技術が不可欠です。
本研究はNEDO事業「ポスト 5G 情報通信システム基盤強化研究開発事業/ 量子コンピュータの産業化のためのミドルウェア開発」に採択されました。
[ニュースリリース] 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/量子コンピュータの産業化のためのミドルウェア開発」に採択されました(2025年8月1日)
量子コンピュータが社会インフラとして定着し、広く利用されるためには、安定した動作が不可欠です。そのためには、障害の検知や早期復旧による信頼性の向上が重要となります。量子コンピュータ向けクラウドソフトウェア「OQTOPUS」とも連携し、信頼性の高い運用基盤を確立することで、産業利用の拡大と量子コンピュータの発展に貢献することを目指します。
量子コンピュータは動作状態の把握が難しく、気づかない間に計算ノイズが拡大するなど、サイレント故障のリスクが高いという課題があります。本研究では、テレメトリデータ等を活用して各計算機の動作状況を把握し、異常を早期発見、復旧するための技術の構築に取り組んでいます。