地図自動作成機能を持つ屋内自律移動ロボットソフトウェア

Rtino(アルティノ)は、ロボットの自律移動に必要な地図の自動作成機能を有した屋内自律移動ロボットソフトウェアです。オフィスや工場などのフロア内で、移動台車などを「Rtino」を使用して動作させることで、移動台車にフロア内の地図自動作成機能と自律移動機能を付加することが可能です。環境計測や監視、運搬、清掃などの業務を担う自律移動ロボットに適用できます。

Rtinoのご紹介

「Rtino」の特徴 - 環境変化で止まらないロボット

従来の自律移動ロボットは、利用者があらかじめリモコンなどでロボットを操作して、地図を作成しておく必要がありました。また、ロボットの移動ルートに障害物が生じると、ロボットが動作を停止してしまうという問題点がありました。「Rtino」は地図自動作成機能と自律移動機能を連携させることで、これらの課題を解決していきます。
 

 

  • 利用者の操作を介することなく、フロア内の地図を自動作成します。
  • 移動ルート上に障害物が生じても、回避して移動を継続します。
  • フロアのレイアウト変更に対しては、速やかに地図の再作成を試み、環境変化に柔軟に対応していきます。
    ※動作現場の環境によっては、地図の自動再作成ができない場合があります。
  • 専用レールや走行ガイドの設置工事が不要です。

■「Rtino」の適用シーン

「Rtino」で移動台車などの移動対象を動作させ、地図自動作成機能と自律移動機能を移動対象に付与することが、本製品のサービス内容です。以下のようなシーンでご利用いただけます。
 

  • 工場内の無人搬送車(AGV)などを、指定された地点まで障害物を避けるなどしながら自律移動させることができるようになります。
  • 「Rtino」で作成した地図に計測点を設定することで、自律移動ロボットがフロア内の環境計測を全自動で実行することができるようになります。
  • 定期的な監視業務を自動化したり、緊急時に任意の場所にロボットを移動させたり、監視業務の一端を自律移動ロボットに担わせることができるようになります。

■追従機能

前方の移動する対象物を認識し、追従して走行することができます。複数台を並べて走行させることにより、いわゆる「カルガモ走行」が可能になります。

また、応用としてカメラ画像を解析して、任意の色のラインをトレースして移動することができます。従来の磁気テープを利用したライントレース機能とは異なり、安価なWebカメラと、ビニールテープやロープを好きな場所に設置するだけでライントレース機能を実現できます。特別なセンサーを必要とせず、磁気テープのメンテナンス費用もかからないため比較的安価に実現することができます。

■塗り潰し機能

塗り潰し機能は、いわゆる「弓型走行」をすることで、任意の場所を満遍なく移動することができます。清掃業務や検査業務への適用が可能です。


自動地図作成機能と組み合わせて、環境地図の作成から塗り潰しまでノンストップで自動で行わせることができます。また、障害物が現われた場合も、自動的に回避して走行を続け、回避によって塗り潰せなかった場所については後で改めて塗り潰しを行うことができます。

 

屋内自律移動ロボットソフトウェア管理アプリケーション「Rtino Manager」

「Rtino Manager」は、「Rtino」を搭載した複数台の自律移動ロボットを、パソコンで一元管理することができるソフトウェアです。同一エリア内で稼動する全てのRtino搭載ロボットをまとめて監視・運用するとともに、個々のRtino搭載ロボットへ個別の指示を出すことも可能です。

■複数の自律移動ロボットを一元管理

複数のRtino搭載ロボットを同一LAN内から自動検索して管理対象に登録し、管理することができます。登録したRtino搭載ロボットに地図情報を配信して共有させることが可能で、個々のロボットに地図を作成させる必要がありません。ロボット毎に目的地を指定したり、複数の目的地を指定して順次移動させたりすることが可能です。

■優先経路や区画毎の動作設定が可能

通常、自律移動ロボットは最も移動効率のよい最短経路を移動するものですが、優先経路を設定することで、ロボットの選択経路を変更することができます。また、進入禁止エリアや低速移動エリアなどを設定することで、区画毎にロボットの動作を変更することができます。

■上位システムとの連携

所定のAPIに従ってプラグインライブラリを作成して、既存の生産管理システムや物流システムなど、上位のシステムと通信を行うことで、それらと連携して、ロボットを制御することが可能です。

■柔軟な動作環境

「Rtino Manager」の動作に、特別なハードウェアは不要です。パソコンで動作し、WindowsおよびLinuxどちらでも動作可能です。

【LAN上のRtino搭載ロボットを一元管理】
拡大
【LAN上のRtino搭載ロボットを一元管理】
【Rtino Manager 画面イメージ】
拡大
【Rtino Manager 画面イメージ】

資料