セックの屋内自律移動ロボットソフトウェア製品「Rtino」を、SOCIAL ROBOTICS株式会社が開発する屋内汎用移動ロボットBUDDYに適用し、LiDAR SLAM機能を実現しました。従来型ではRFIDによるマーカーを用いた移動でしたが、マーカーを用いないSLAM版への要望の高まりを受けて、Rtinoを適用しました。これにより、これまで導入が難しかった環境に対してもBUDDYを導入することが可能になりました。既にLiDAR SLAM版として、SOCIAL ROBOTICSより、正式に製品として販売されており、飲食店を中心に省力化に貢献しています。

BUDDY × Rtino

Rtinoは、SLAMと呼ばれる技術を用いて、走行させるエリアの地図を作成し、地図上の任意のゴール地点に到達可能な移動経路を自動で生成して、ロボットを走行させます。これにより、磁気テープなどのガイドを設置しなくとも、ロボットを自律走行させることが可能です。 
BUDDYは元々RFIDマーカーを用いることにより、安定性および精度の高い走行を提供していました。SLAM版の作成にあたり、極力同レベルの動作を実現できるよう、SOCIAL ROBOTICSと協力し、自律移動の精度向上や、想定される運用場所、特に狭路などで安定した走行ができるように改善を行いました。その成果として、50cm幅の筐体で70cmの通路の安定走行を実現することができました。 
BUDDYのシステムにRtinoを組み込むにあたり、BUDDYのWebベースのユーザインタフェース(UI)にRtinoのWebベースのUIを組み込むことで、SLAM版特有の地図の作成や編集機能を提供しました。また、BUDDYの既存システムに合わせる形で、Rtino側に専用の通信インタフェースを実装し、BUDDYのシステムとの連携を実現しました。これにより、BUDDYとRtinoそれぞれの改造を最小限に抑え、効率よく自律移動を実現することができました。 
 

関連リンク 
屋内汎用移動ロボット BUDDY 
https://social-robotics-japan.com/product