本業務では、太陽活動に伴う現象や地球への影響について、24時間365日体制で現況把握及び予測し、その結果を利用者に発信しています。当社は国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)からの委託により、本業務に加え運用システムの開発も担当しており、宇宙天気予報に関する業務効率化や宇宙天気予報の高度化に貢献しています。 

宇宙天気予報とは

太陽活動は、光や熱など我々の生活にとって不可欠なものを地球に届けていますが、一方で、X線や紫外線などは我々の社会活動や生活に有害な物質も放出しています。 
宇宙天気とは、太陽活動やそれに伴う一連の自然現象であり、その現況把握や予測を「宇宙天気予報」と言います。 
NICTでは1988年以来「宇宙天気予報」を業務として継続的に関係機関に情報提供し、宇宙天気予報精度の向上のための研究として観測装置の開発やシミュレーション技術の開発を行っています。 

©NICT

社会システムへの影響 

宇宙天気現象に伴う社会システムへの影響例を以下に挙げます。

  • 短波通信の障害
    大きな太陽フレアが起こるとデリンジャー現象が発生し、短波通信ができなくなったり、ラジオ放送が聞こえなくなることがあります。 
  • 航空機の経路変更
    宇宙天気の乱れにより、地上管制との通信障害、測位誤差、 および搭乗員の被曝量に影響が発生する場合があります。 
  • 人工衛星の障害
    プロトン現象や銀河宇宙線等の高エネルギー粒子の影響によって、衛星搭載のコンピュータやメモリに誤動作が生じることがあります。 
  • 測位(GPS)の誤差
    電離圏が乱れると、人工衛星からの電波到来時間から位置情報を得る測位機能に誤差が大きくでることがあります。 
  • 宇宙飛行士などの被曝
    高エネルギー粒子の増大により、宇宙飛行士は被曝することがあります。 
  • 送電設備のトラブル 
    地磁気が大きく乱れることで、誘導電流が発生し、 その影響で送電施設に障害が生じて停電が起こることがあります。

関連リンク 
国立研究開発法人 情報通信研究機構 宇宙天気予報 
https://swc.nict.go.jp/
国立研究開発法人 情報通信研究機構 宇宙天気予報/ユーザーガイド 
https://swc.nict.go.jp/knowledge/