背景と目的
安心安全で信頼性が高く、より付加価値の高いロボットソフトウェアの開発には、ソフトウェアとあわせてハードウェアに関する知見やノウハウも必要です。
当社のロボット開発技術の深化を目的とし、CoRE(The Championship of Robotics Engineers)に参戦しています。
CoRE(コア)とは
CoREは、次世代のエンジニアとして”挑戦的共創人材”を育成するための、ロボット競技を核としたエンジニア選手権です。
ロボット競技での単なる勝ち負け以上に、チームやメンバーが大型ロボットを開発する過程でどのような困難に挑戦し、学び、成長したのかを重視して評価されます。
セックは、より高度な技術の実装とロボットを作りあげるチームワークが求められる、中上級者を対象としたCoRE1部リーグ、通称CoRE-1(コア・ワン)へ参戦します。
CoRE 1部リーグ開催概要
チームエンブレム
セックのロゴを彷彿とさせる月食と、月食のインカ神話に登場する勇猛なジャガーをモチーフとしました
若手を中心としたメンバーで優勝を目指します!
ロボット開発の成果を発表するため、2024年3月23日、24日の2日間にわたり、 けいはんなオープンイノベーションセンターにて、第1回エンジニア選手権 CoRE1部リーグに出場しました。
決勝リーグの総大将を決める予選リーグでは、試作を重ねた射出機構により相手の的を的確に捉え、相手のディスクを避ける巧みな操縦と機動力により、総合順位1位に輝きました。
準決勝戦
準決勝では敗北を喫したものの、重量制限がある中、射出機構を3つ搭載した『SETAGAYA Eclipse』の機体は、会場の注目を大きく集める活躍ができました。
決勝戦
決勝戦は、総大将のもと全出場チームから2つの合同チームが組まれ、3本先取の試合が行われました。
9台のロボットによる合同チームの中から、毎ラウンド5台のロボットが出場する試合形式の中、『SETAGAYA Eclipse』は全ラウンド出場を果たしました。
5分×5ラウンドの長い試合を、最後まで性能を落とすことなく走り切り、ソフトウェアの信頼性の高さと機体の耐久性の高さを確かめることができました。
決勝戦は惜しくも2対3で敗れてしまいましたが、最終ラウンドの終了十数秒前に、相手チームの機体を撃破し形勢逆転するなど、最後まで会場を大いに盛り上げました。
ロボコン初参加のメンバーが大多数の中、一から機体をつくり上げた経験は大きな糧となりました。
自分たちの機体が実際に動いて性能を発揮することができたときの胸躍る気持ちを忘れず、今回得たソフト/ハード両面からの知識・技術をさらなる研究開発で磨くと共に、今後のシステム開発へ活かしてまいります。
これまで活動を見守っていただいた皆様、熱い応援をありがとうございました!!
いよいよ大会直前となりました。
業務の合間を縫って作業に取り組み、大会参加用ロボットが完成しました。
大会本番一週間前のロボット操縦練習の様子を紹介します!
今回参戦するCoRE-1では、ロボットはフィールドを動き回りながら軽いディスクをフリスビーのように飛ばして戦います。
そのため、ロボットには縦横無尽にフィールドを動くことができるメカナムホイールと、ディスクを装填し撃ち出す機構が搭載されています。
回路の製作、機体の組み上げもメンバーの手でいちから行いました。
大会のフィールドを想定した障害物を設置し、実機を使った操縦練習、操作感を踏まえた機体の調整を行いました。
ロボットの操縦は、ロボットに取り付けられたカメラの映像を通して行います。
普段は、実機を使わず練習ができるよう、仮想シミュレーション空間をつくり、本番さながらの視点でロボットの操縦練習をしています。
本番まで残り少ない日数ですが、大会優勝・上位入賞を目指して頑張ります。
大会本番の応援、よろしくお願いします!!
本プロジェクトでは、チームリーダーの指揮の下、分野ごとに3つの班に分かれてロボット製作を進めています。
本日は、各班の活動内容を紹介します!
チームキャプテンとソフトウェア班、機械班、回路班の各班長です。
各班の全体統括、進捗管理を担います。チームの要です!
シミュレータや操縦システムなど、ロボット・その他に搭載するプログラムの設計・製作を担います。
チームメンバー全員が所属しています。
ロボットに搭載する電子回路の設計、製作を担います。
3D CAD を使ったロボットのハードウェアの設計、製作を担います。