2025年8月5日
株式会社セック

2025年7月30日〜8月1日に東京ビッグサイトで開催された「建設・建築DX EXPO 2025 夏 東京」。株式会社セックは、建設業界のDXを加速させる最先端技術を出展しました。本レポートでは、展示ブースの様子と出展技術の魅力をわかりやすくご紹介します。

図面やWeb会議だけでは、空間の“感覚”が伝わらない——そんな課題はありませんか?
当社が提案する「XR空間共有/リモートコミュニケーションプラットフォーム」は、遠隔地にいる関係者同士が、まるで同じ空間にいるかのように設計案や空間情報を共有できる仕組みです。複数の端末・異なるXRデバイス間で同一コンテンツをリアルタイムに共有することで、例えば設計レビューや施主説明の質とスピードを大幅に向上させます。
今回のブース展示では、建築模型上に空間特性の分析結果(人の流れやすさ、開放感、視認性など)を3Dで重ね合わせるデモを実施しました。従来の2D図面や静的なCGパースでは伝えきれなかった空間の微妙なニュアンスや価値を、誰にでも分かりやすく伝えることが可能になります。

建物模型(左)に空間特性の分析結果を投影(右)。複数のXRデバイスで共有可能です。
※展示には当社とJAXAとのMRを用いた可視化についての共同研究成果、および当社と東京大学生産技術研究所本間裕大研究室の共同研究成果を含みます。
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【パンフレット】XR空間共有/リモートコミュニケーションプラットフォーム (1,802KB)
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【パンフレット】空間特性可視化 (1,933KB)
「点群データからの物体検出」は、現実空間の情報を仮想空間へ取り込む方法のひとつである点群データをAIで解析し、現実空間内の物体を仮想空間上で検出、切り出すことが出来る技術です。
今回のブース展示では、本技術をリノベーションで活用することを想定したデモを展示しました。手軽に使えるiPhoneなどのLiDAR搭載機器で部屋を撮影した点群データを解析し、部屋の中の家具を認識。家具の配置を3Dデータ上で変更する様子をご紹介しました。
※iPhoneは、米国およびその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。

点群データから物体を検出し、個別に操作することが可能です。
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【パンフレット】点群データからの物体検出 (890KB)
作業員の作業の正しさの検証や、現場の作業効率化に向けた分析をしたいと思ったことはないでしょうか。
「モーション解析デジタルツイン」は、単眼カメラの映像と3D空間モデルを用いて人や車両など様々な物体の動きを3D空間上に再現する技術です。
本技術により、人や車両の動線の再現に加え、立ち入り禁止区域への侵入検知や、物体間の距離や速度の計測も可能です。
今回のブース展示では、これらの解析結果を3D空間上で直感的に把握できるデモを展示しました。

単眼カメラの映像から、3D空間モデル上に人の動線や進入禁止区域を可視化できます。
※展示には当社と株式会社NTTドコモの共同プロジェクト成果を含みます。
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【パンフレット】モーション解析デジタルツイン (1,169KB)