2024年10月29日
株式会社セック
株式会社セックは、第68回宇宙科学技術連合講演会(2024年11月5日~8日・姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじ)において、 有人宇宙活動支援のためのロボティクス技術に関する論文発表を行います。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の活動時間には限りがあり、日々のミッションにかかるコストが課題となっています。宇宙飛行士の業務には、荷物の運搬や撮影など定型的な繰り返し作業が多く含まれており、これらの作業を遠隔操作型ロボットシステムが代替することで、宇宙飛行士の負担削減を図っています。
本発表では、遠隔操作型ロボットシステムの構築と今後の展望や課題、当社がパートナー企業と開発を進めているISS内積載物の運搬・操作ロボットシステム「PORTRS」の開発状況について説明・解説します。
- 商用軌道上サービスを見据えたロボティクス技術の課題
ISSにおける遠隔操作型ロボットシステムの構築・運用に関する技術やノウハウ、将来の商用利用に向けた遠隔操作型ロボットシステムの有用性や課題について、当社の遠隔操作型ロボットシステムの開発実績も交えながら説明します。
- ISS船内ペイロード管理システム「PORTRS」の予備設計結果および今後の展望
「PORTRS」 は、ISS「きぼう」日本実験棟で動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作することにより、実験サンプルなどの物品の搬送・操作や、船内の状態の確認・監視を自動化するためのシステムです。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約のもと、当社とパートナー企業がその実証用システムの構築に向けて開発を進めています。本発表では、「PORTRS」の予備設計について報告し、開発状況と今後の展開について説明します。
第68回 宇宙科学技術連合講演会
国際宇宙ステーション(ISS)内積載物の運搬・操作ロボットシステム「PORTRS」のISS実証用システムの開発の契約先に選定されました(2024年3月11日)