2025年7月31日
株式会社セック

 

 2025年7月29日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発したJEM船内可搬型ビデオカメラシステム実証2号機 Int-Ball2 と、ドイツ航空宇宙センター(DLR)が開発した宇宙飛行士支援システム CIMON の2体の宇宙ロボットが国際宇宙ステーション(ISS)上で協働する実証実験「ICHIBAN ミッション」が行われ、成功しました。

 

 異なる機関で開発された2体の宇宙ロボットが、ISS内の異なるネットワークをまたいで通信・協働することに成功した画期的な成果で、当社は Int-Ball2 が CIMON との間でリアルタイムに遠隔監視データとコマンドの送受信を行うためのインタフェースを開発しました。

 

 「ICHIBAN ミッション」の詳細については、以下の共同プレスリリースをご参照ください。

国際宇宙ステーション内のCIMON(左)、大西宇宙飛行士(中央)、Int-Ball2(右上)

©JAXA/DLR/ESA/NASA

JEM(きぼう)船内可搬型ビデオカメラシステム実証2号機「Int-Ball2」

Int-Ball2はJAXAが開発した宇宙ドローンロボットで、2023 年 6 月 6 日に国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられました。カメラを搭載し、ISSで活動する宇宙飛行士の活動を日々支援しています。

セックは、JAXA からの委託を受け、Int-Ball2 に内包されている各種ソフトウェアを統括するシステム統合ソフトウェア、軌道上の Int-Ball2 から受信した遠隔監視データを可視化し、Int-Ball2 を遠隔操作する地上運用支援システムの開発を担当しました。また、Int-Ball2 のメイン機能である撮影機能も当社が開発を担当し、軌道上で撮影された動画の地上でのストリーミングを実現しています。

関連リンク

JAXA ニュースリリース(2025年7月31日)
「ICHIBAN」国際協力ミッション 国際宇宙ステーションで世界初 独自開発したロボット同士の連携実証に成功
-将来の有人宇宙活動の可能性を広げるJAXA Int-Ball2とDLR CIMONロボットの連携-

https://www.jaxa.jp/press/2025/07/20250731-1_j.html

関連ニュース

国際宇宙ステーション船内ドローン「Int-Ball2」のシステム統合ソフトウェアおよび地上運用支援システムを開発しました (2023年6月20日)

https://www.sec.co.jp/ja/ir/news/auto_20230620507022/pdfFile.pdf