「日本初」、「世界初」に挑戦し続けるセック。当社で働くエンジニアたちの毎日は挑戦の連続であり、感動と興奮と刺激に満ちあふれています。そんな彼らに、アンケートを実施。何十年の歳月を経ても、鮮やかに思い返されるような、その後のエンジニア人生、自分の人生すらも変えてしまうような、人生に刻まれるエピソードを、厳選して皆さまにお届けします。

 

 

EPISODE:01

 

 

小惑星探査機「はやぶさ」の開発時は、

ほとんど、誰もその名を知らなかった。

しかし、宇宙から戻った「はやぶさ」は、

誰もが知る存在になっていました。

 

(T.M. / 1998年入社)

 

 

「はやぶさ」の開発に携わったのは、1999年、まだ入社2年目の頃。「はやぶさ」の心臓部といえる自動化・自律化機構の基盤プログラムの開発にあたりました。当時は宇宙開発に人気がなく、相模原の宇宙科学研究所には、ほとんど見学者がいませんでした。それが、「はやぶさ」によって注目が集まり、映画にもなり、研究所には大型バスが乗りつけ、見学者であふれるほどになりました。このような仕事に関われたことを誇りに思います。

 

 

EPISODE:02

 

 

カナダのロボット競技会に参戦。

世界中のエンジニアたちと、腕を競う。

貴重で、とにかく楽しい経験でした。

 

(R.K. / 2016年入社) 

 

 

ロボットの競技会向けのソフトウェアを作成する。非常に楽しいプロジェクトでした。カナダで開催された世界大会で、お客様のチームに入り、一緒に大会に出場。チームからは非常に信頼をいただき、「あなたが入ってくれるなら…!」という言葉ももらいました。いかにもロボット然としたロボットを動かせる。それ自体が、そもそも面白いのですが、世界中のエンジニアたちと腕を競い合うことができ、貴重な経験となりました。ちなみに、競技会終了後、現地のカジノに遊びに行きましたが、盛大に負けました(笑)。

 

 

EPISODE:03

 

 

好奇心からはじめたMixed Realityが、仕事になる。

シアトルに飛んで、Microsoft社の

パートナープログラムに参加しました。

 

(T.O. / 2012年入社)

 

 

好奇心からはじめたMixed Realityへの取り組みが会社に認められ、その活動の中でMicrosoftのパートナープログラムに参加できたこと。「HoloLens」というMRのデバイスを装着すると、「現実世界」に「バーチャル」な”何か”を見ることができる。自宅で目の前に3Dの宇宙飛行士が現れたときは、SFの世界がここまで来たか!と感動。会社の仲間たちと有志でMRの研究活動を始めました。その後、会社の活動として認められ、Microsoft本社があるシアトルにて、パートナープログラムに参加。現地の開発者とのやり取りは非常に刺激的で、モノづくり意欲を掻き立てられました。

 

 

EPISODE:04

 

 

「MAXI」のプログラムが動き出した瞬間、

多くの研究者たちの拍手が運用室で涌き起こりました。

開発の苦労が吹き飛び、涙が流れました。

 

(K.H. / 2000年入社)

 

 

国際宇宙ステーション日本実験棟・全天X線監視装置「MAXI」の地上システムの開発を担当。2003年から運用を開始する2009年までの7年間、いろいろな人にご迷惑をかけました。議論を重ね、システムを改善する中で、単にエンジニアとして開発を請け負っているのではなく、「MAXI」の開発チームの一員として参画しているという使命感を持つようになりました。目標達成のために、チーム一丸となって取り組んだ、生涯忘れ得ない経験です。

 

 

EPISODE:05

 

 

電気自動車を充電する

「スマートチャージシステム」で特許を出願。

チーム全員が評価されたと思えて、うれしかった。

 

(T.O. / 2008年入社)

 

 

商業施設などの大規模駐車場で「賢く」電気自動車を充電するシステム「スマートチャージシステム」の実証実験に携わりました。何台もの電気自動車に、施設の契約電力や電力容量を超えないように、一斉充電する必要があり、充電方式をゼロから設計。優先順位や時間、スケジュールなど、難しい要求に対して考え抜いた処理方式が、特許の出願対象になりました。当時、自分が経験した中でも最大規模のプロジェクトだけに、一重に嬉しかったです。

 

 

EPISODE:06

 

 

自分が手がけた人工衛星の最初の観測データの

ハードコピーをいただいたことがありました。

コピーはたった2枚。1枚は宇宙研究所内に貼られ、

残ったもう1枚をプレゼントされたわけです。

これには感動しました。

 

(M.N. / 1985年入社)

 

 

苦労した「あすか」が無事に打ち上げられ、初めて観測に成功した時の画像をいただくことができました。当時(1993年)は、まだカラーコピーが貴重な時代でした。その貴重なコピーを私にくださったのは、必死になって開発にあたっていた私を研究者の方々が見ていてくれたからなのかもしれません。その観測データは後にブラックホールであることが証明され、「あすか」が残した功績のひとつとされています。

 

 

EPISODE:07

 

 

自分が、ロボットの技術書籍を執筆する。

入社前は、思いもしなかった未来でした。

 

(H.N. / 1996年入社)

 

 

2008年、同僚3人とRTミドルウェア(ロボット用ソフトウェア)の入門書を執筆し、出版。当時RTミドルウェアを解説した書籍はまだなく、RTミドルウェアを広く普及させようと、企画されたものでした。自分が書いた本が世の中の書店に並ぶことになるなんて、想像したこともなかったですね。

 

 

EPISODE:08

 

 

自分がつくった携帯電話のソフトウェアが、

地球の裏側でも使われている。

友人、親族をはじめ、すべての人が

自分のユーザーになる喜びを知りました。

 

(Y.S. / 2000年入社)

 

 

半年間の新入社員研修が終わって、はじめて配属されたプロジェクトが携帯電話のソフトウェア開発でした。私の開発したプログラムを、大勢の人が使うことになるということ、自分の家族や友人までもがユーザーになるということを、この時はじめて知りました。これはすごいことだと衝撃を受けたのを、今でも覚えています。

 

 

EPISODE:09

 

 

ハワイ島マウナケア山頂で

酸素が薄い中、キーボードを叩いた。

滅多にできる経験じゃありません。

 

(S.I. / 1995年入社)

 

 

マウナケア山頂に位置する、日本が誇る「すばる望遠鏡」。私はこの観測制御システムの開発、運用支援を担当しました。最も緊張・興奮したのが、望遠鏡にはじめて星の光を入れる、「ファーストライト」。国立天文台の先生方が固唾を呑んで見守るなか、北極星に向けて望遠鏡を制御しました。数秒後…、私が開発した画面に明るい星が映し出された瞬間、大歓声が上がりました。感動の渦に包まれ、開発の苦労が、すべて報われた気がしました。

 

 

EPISODE:10

 

 

「きみと一緒に仕事ができてよかった。」

よい仕事は、システムだけじゃなく、

強い信頼関係もつくります。

 

(S.I. / 2003年入社)

 

 

入社4年目の冬、携帯電話のGPS機能を利用して事故車の位置情報をサポートセンターに通知するシステムの開発を担当しました。短納期で厳しいスケジュールでしたが、無事にリリースを迎えることができた時、お客様から「一緒に仕事ができて良かった!これからもよろしく!」と言っていただけました。うれしかったですね。さらにこのプロジェクトが社内の最優秀プロジェクト(MVP賞)にも選ばれ、非常に印象深い仕事になりました。

 

 

EPISODE 11

 

 

金星探査機「あかつき」の打ち上げ成功後、

研究者や仲間たちと興奮しながら、

探査機が捉えた地球の映像を見つめました。

なんだかそこには、喜んでいる自分たちの姿も

映っているような、不思議な気がしましたね。

 

(M.T. / 2004年入社)

 

 

「あかつき」に搭載されるソフトウェアの開発を担当しました。開発終盤、自分が担当していた機能に不具合があることが発覚し、相当焦ったことを覚えています。次の打ち上げは2年後しかなく、必死になって対応し、なんとか打ち上げに間に合わせることができました。打ち上げ成功後に探査機が捉えた地球の映像を見て、研究者や開発に関わったエンジニアの方々と喜びを供給できたことは忘れられない経験です。

 

 

EPISODE:12

 

 

全国で利用される災害情報配信システムをつくる。

決して不具合があってはなりません。

高度な技術力、綿密なチームワーク、

そして、圧倒的な熱量が必要でした。

 

(T.K. / 2006年入社) 

 

 

プロジェクトリーダーとして、災害情報配信システムを担当。自分が開発したシステムが、実際に被災された方のお役に立っていることです。全国各地で利用されるシステムであり、その性質上、決して不具合があってはなりません。高度な技術が要求され、開発メンバーに対しても細やかなサポートが必要でした。常に情報を収集し、どんなトラブルや要求にも応えられるように準備を怠らないようにしました。そして、よりよい方法を求めて自主的に様々な勉強をしたり、セミナーに積極的に参加。膨大な熱量を、プロジェクトに注ぎ込んだ。主体的に、どこまでも追い求めてることで、モノゴトが好転していく。以来、そんな良い循環をつくれていると思います。

 

 

EPISODE:13

 

 

次世代の宇宙機・航空機の開発に、

Mixed Realityを利用できないか。

新しい技術の活かしどころ、

ビジネス化をいつも模索しています。

 

(K.U.  / 2000年入社)

 

 

Mixed Rearityとの出会いは、前述のT.O.さんたちとの勉強会。私はその集まりに興味を持ち、Mixed Realityを初めて体験しました。「MRは、いずれ、あらゆる仕事のスタイルを革新的に変える技術になる。」その時に感じたことを、今でも鮮明に覚えています。以来、どうすればMixed Realityをセックの武器にできるかを考え、JAXAとの共同研究をスタート。この技術を駆使すれば、空気の流れなどが機体にどんな影響を与えるかを、3次元で表現できる。次世代の宇宙機・航空機の設計に活かせるのではないかと考えたのです。このJAXAとの共同研究が評価され、出展した展示会では、多くの企業の方々に来場いただき、実際にビジネスにつなげることもできました。

 

 

EPISODE:14

 

 

部下や後輩たちが、

セックという会社を、一層発展させていく。

そんな未来を見続けるのが、私の夢なんです。

 

(N.D. / 1981年入社)

 

 

私が入社した当時、セックはまだ26名の小さな会社でした。それが今では10倍以上の社員数になり、当時は挑戦できなかったような大きな仕事にもチャレンジできるようになりました。未来に向けてますます期待は膨らみます。お客様を満足させるだけでなく、社会の安全と発展に役立つシステムを、自ら発信し、提供できる会社になってほしいと思います。