この世界を、もっと便利に、もっと豊かに。
 

大学時代は、生物工学を専攻。ソフトウェアの経験はまったくありませんでしたが、入社後の研修が充実しており、楽しんで学ぶことができました。現在、私が開発を担当しているのが、スマート衣料を使ったAI・IoTクラウドサービス「Smartfit for work」（サービス提供：クラボウ）。端的に言うと、着用者の状態を「見える化」するシステムです。例えば夏の暑い日に工場や建設現場で作業をされている方の心拍数や服の中の温度を計測・管理。熱中対策に役立てることができます。また加速度なども検知できるので、転倒・転落を検知可能です。

 

開発時は、実際に建設会社の方々のお話を伺い、どんなデータを抽出するか、慌ただしい現場でより使いやすくするにはどうすればいいかに頭を悩ませました。システムが無事完成し、展示会で発表された際、たくさんの方が来場された…。世の中に注目されるシステムをつくったんだな、という実感が湧いた瞬間でした。スマート衣料は、ITと衣料を掛け合わせて何ができるか、に挑戦するシステムでしたが、現在、複数のIoT関連のプロジェクトに参加。他にもセックではMixed Reality（複合現実）の研究・開発も進めています。

 

今後、さらにIoTが世の中に広まれば、ITに詳しくない人たちも、どんどんITに触れることになる。ご高齢の方や小さな子ども、それに大学時代の私のように…。だからこそ、もっと分かりやすく、使いやすいものを開発したい。もっと豊かな世の中をつくるお手伝いができたらと思います。