ロボットへの取り組み

ロボット開発の推進と効率化のために

ロボット開発の課題

テレビなどで見かける人型ロボットは、メーカーが技術の粋を結集して開発したもので、実用化に向けてはコストの課題があるのが現状です。コストが抑えられない理由は、頭、腕、足など、ロボットの部品化、共通規格化がなされていないためです。

部品の規格化を促すロボット用ミドルウェア -RTミドルウェア-

セックが研究開発で手がけているRT(Robot Technology)ミドルウェアは、この開発コストの問題を解決する技術です。RTミドルウェアはソフトウェアを含めたロボット部品の規格化を進める技術で、この技術が広まることで、ロボット部品を安価に、広く調達できるようになります。これはまさに、IBMがパソコンの規格をオープンにしたことで、パソコンの大衆化を促したことと同じです。セックはロボット開発において、今、これに挑戦しています。

ロボットのビジネス化を目指して

セックは2003年から、業界団体やロボット関連学会に加入するとともに、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合研究機構(NEDO)や大学研究機関との研究開発プロジェクトを推進しています。また、RTミドルウェアの技術解説書の出版や、学会での論文発表など、技術の普及活動も積極的に展開しています。 これからはいよいよ、ビジネス化の段階に入ります。 まずは、人々が暮らす社会の中でロボットを実用化するために、ロボットの安全性確保が必要です。そのために、セックはRTミドルウェアのIEC61508(電気・電子・プログラマブル電子の機能安全に関する国際規格)対応を進めています。 セックはRTミドルウェアの普及を進め、ロボット開発の効率化を推進していきます。


RTミドルウェアとは

RTミドルウェアは、ロボットを構成する要素(アクチュエータやセンサなど)やロボットを制御するソフトウェアを、コンポーネントとして部品化するための技術です。RTミドルウェアを利用することで、部品化されたソフトウェアコンポーネントを組み合わせるだけで、多様な機能を持つロボットシステムを容易に構築することができます。RTミドルウェア技術が提唱するソフトウェアコンポーネントのモデルは、2008年4月に国際標準化団体OMG(Object Management Group)にて、「ロボット用ソフトウェアのモジュール化に関する標準仕様」として採択されました。 用途に応じて必要なモジュールを組み合わせるだけで、多様なロボットを開発できるようになります。

Robot Modules

主な研究開発活動

ロボットの標準化活動、経済産業省やNEDOからの委託研究、大学や研究機関・ロボット開発メーカーからの受託開発を中心に、ロボットの研究開発活動を推進しています。 また、ロボットの実用化、事業化の推進には、RTミドルウェアの普及促進が不可欠であると認識しており、学会発表や執筆活動、各種講演会での講師などを積極的に務めています。

委託研究

経済産業省、NEDOからの委託研究として、次のプロジェクトに参画しました。

  • 次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト(2005~2007年度)

    • 画像認識用デバイス及びモジュールの開発

      富士通株式会社、株式会社セック、国立大学法人東京大学、国立大学法人首都大学東京、国立大学法人電気通信大学、株式会社ビジネスデザイン研究所

  • 次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト(2007~2011年度)

    • ロボット知能ソフトウェアプラットフォームの研究開発

      独立行政法人産業技術総合研究所、日本電気株式会社、株式会社セック、株式会社マエカワ、ゼネラルロボティックス株式会社、国立大学法人東京大学、社団法人日本ロボット工業会

    • 移動知能(サービス産業分野)の研究開発

      富士通株式会社、国立大学法人豊橋技術科学大学、株式会社セック、国立大学法人東京大学

  • 基盤ロボット技術活用型オープンイノベーション促進プロジェクト(2008~2010年度)

    株式会社セック、株式会社ミサワホーム総合研究所、株式会社テクノロジックアート、THK株式会社、国立大学法人大阪大学独立行政法人産業技術総合研究所、株式会社アルゴシステム

NEDO Project

標準化活動

以下の標準化団体、業界団体に加盟、参加し、ロボット技術の標準化活動を行っています。