ユビキタス社会の安全と発展のために
セックはリアルタイムソフトウェアを提供する、リアルタイム技術専門会社です。
リアルタイム技術とは「時々刻々と変化する事象と密接な相互作用を持ったコンピュータ技術」のこと。ランダムに、あるいは集中的に、再現性なく発生する事象に対して、応答時間を保証し、信頼性を高めるこの技術を、様々な分野に応用できることが私たちの強みです。
セックはユビキタス社会の安全と発展を目指し、リアルタイム技術が求められるモバイルネットワーク、ワイヤレス、インターネット、社会基盤システム、宇宙先端システムの5つのビジネスフィールド(BF)でリアルタイムソフトウェアを提供しています。
モバイルネットワークBF
セックは、通信事業者や電力会社が持つ巨大なネットワーク網を監視したり、制御したりするシステムをこれまで数多く手がけてきました。1999年以降は携帯電話関連の国際標準技術の研究活動を本格化し、モバイルネットワーク分野へとビジネス領域を拡大しました。キャリア(移動体通信事業者)向けに、これから世の中に出るサービスを調査・検討したり、スマートフォンの搭載機能を試作したり、高度な技術を提供しています。また、これら次世代のサービス・機能を知り尽くしている強みを活かし、携帯電話やスマートフォン製品の複雑で膨大な通信事業者試験を実施するなどの技術サービスも提供しています。
携帯電話端末搭載ソフトウェア国際標準技術
「ユビキタス情報社会の進展により、携帯電話をはじめとしたモバイルアプリケーションが飛躍的に増加し、グローバルな視点での標準化が必用になる。」1999年当時そう考えたセックは、WAP(Wireless Application Protocol)に注目し、黎明期のWAP Forum(現OMA)に日本のソフトウェア会社として最初に加入しました。以来、OMA活動を通して標準化技術の最新情報を得てきました。現在、活動は終了していますが、この研究成果は次世代のサービスを検討できる現在の技術力のベースとなっています。
ワイヤレスBF
スマートフォンや携帯電話の組込みソフトウェアを開発をしています。セックが作っているのは、スマートフォンの機能のなかでも、ブラウザやメーラーなどのインターネット機能、地上デジタル放送機能、電子マネー機能、カメラや動画などのマルチメディア機能など、核となる機能のソフトウェアばかりです。特にAndroidスマートフォンの開発では、国内1号機の開発から携わり、技術を積み上げてきました。高度な技術力でスマートフォンの可能性を広げています。
地上デジタル放送技術 − 地上デジタル放送用組込みソフトウェア「airCube」
地上デジタル放送のデータ放送をご存知ですか?セックはこのデータ放送を表示するためのブラウザ(BMLブラウザ)の研究開発を進め、その組込みソフトウェア製品として「airCube」を開発しました。「airCube」は地上デジタル放送波からデータ放送部を解読(デコード)し、表示(ブラウズ)することのできる製品です。様々な情報機器に組込むことが可能で、携帯電話やAndroidスマートフォンをはじめ、パソコン用のデジタルTVチューナーや、放送局の業務用機器などに採用されています。
インターネットBF
インターネットは当社の全ての事業分野をつなぎ、支える技術・開発分野といえるでしょう。Webシステムはもちろんのこと、幅広いXML技術やベクトル描画技術(SVG)を活かした技術サービス、これらの技術を非接触型ICや携帯情報端末などユビキタス情報機器へ実装する組込みソフトウェアを提供しています。
XMLデータベース Karearea
XMLとは、文書やデータの意味、構造を記述するための言語の一つです。インターネットや様々なデータシステムで、このXMLを使ってデータを定義してやりとりされています。KareareaはこのXMLデータを超高速に検索・集計・ソートすることが可能なXMLデータベース製品です。科学衛星からの膨大な観測データを検索するための観測データシステムなど、大量のXMLデータを高速に処理する必要がある分野に適しています。放送局の番組視聴率集計システムや、当社の研究開発においてロボットが動作するためのソフトウェアモジュールの検索システムにも採用されています。
ベクトル描画技術(SVG) − SVG製品ファミリー「airSmartG」
SVGはベクトル形式で二次元グラフィックスを定義する世界標準の画像フォーマットです。画像を点の集合ではなく、ベクトル形式(X軸とY軸)で定義するという点で、他の画像フォーマットと大きく異なります。XMLで記述され、拡大縮小が自在で画像の重ね合わせも容易であるという特徴を持っています。セックは1998年よりSVGに注目して研究・開発活動を開始し、研究成果としてSVG製品ファミリー「airSmartG」を開発しました。au携帯電話のEZガイドマップの地図ビューアや、海外向けEZガイドマップ用の当社コンテンツ「もってく海外」シリーズに採用されています。
社会基盤システムBF
ダム/河口堰制御システム、原子力設備の被爆管理システム、高速道路の交通管制システム、ETC、VICS(道路交通情報通信システム)、空港のスポット(駐機場)管理システム...など。セックは日本社会の安全と発展を支える数多くの社会基盤システムを開発してきました。現在では、高信頼・高品質が要求される交通システム、防衛関連システム、放送システム、位置情報サービス技術を活かした社会公共性の高いシステムを開発するとともに、環境エネルギー分野への取り組みも開始しています。
位置情報サービス技術 − 位置情報サービスプラットフォーム製品「airLook」
位置情報サービスとは、GPSで取得した位置情報から、地図上のどこにその人やモノがいるかを把握したり、検出したりするサービスです。例えば災害時には、人の安否や危険区域への進入、離脱などの情報をリアルタイムに共有し、人々へ迅速に災害情報を提供することが可能となります。「airLook」はその位置情報サービスのシステムを構築するためのベースとなる製品です。交通システムや、自動車故障時のロードサービス、鉄道会社の保線員に列車の位置を知らせるシステムなど、安心・安全の分野で数多く採用されています。
宇宙先端システムBF
太陽観測衛星「ようこう」「ひので」、X線天文衛星「あすか」「すざく」、小惑星探査機「はやぶさ」、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の船外実験装置「MAXI」など。数多くの科学衛星や探査機、観測装置にセックのソフトウェアが搭載されています。求められるのは、限られた条件、宇宙という未知の空間で、一瞬の観測のチャンスを逃さず捉えることができるセックのリアルタイム技術です。宇宙空間だけではありません。ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡でもセックの制御システムが稼動しています。観測したデータを解析するシステム、解析したデータを科学者が共有するサイエンスデータベースなどもセックが得意とするところ。研究者のこんな研究をしたい、あんな解析をしたいというニーズに最先端のソフトウェア技術で応え、日本の科学技術の発展を支えています。
先端技術 − ロボットソフトウェア研究開発
「ユビキタスの究極の端末はロボットだ」と考え、ロボットの研究開発に取り組んでいます。研究開発の中核をなすのはRTミドルウェアという技術。ミドルウェアとは、ハードウェアとロボットを動かすソフトウェアの間をつなぐ、ベースとなるソフトウェアのことです。ロボットを開発する時に必用になる機能を部品化(コンポーネント化)し、共通化することで、容易に多様な機能を持つロボットシステムを構築できるようになることを目指しています。NEDO(独立行政法人 新エネルギー産業技術総合開発機構)からは、ロボットの目にあたる画像認識デバイスの開発や、ロボット知能ソフトウェア、RTミドルウェアの実証実験などの研究開発の受託を受け、論文発表や企業展示を行うなど、精力的に研究開発活動を展開しています。先ごろ、これらの研究開発の成果として、初のRTミドルウェア解説書「はじめてのコンポーネント指向ロボットアプリケーション RTミドルウェア超入門」を執筆しました。

