MR( Mixed Reality ) とは

MR( Mixed Reality ) とは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのデバイスを用いて現実世界にデジタル世界を重ね合わせ、現実の物体と仮想のデジタル情報が輻輳する新しい世界を構築する技術です。
  

これまで、私たちがコンピューティングリソース(情報)にアクセスするためには、キーボードやタッチパネルで情報を入力し、パソコンやスマートフォンのディスプレイを通して情報を得ていました。しかし、MRを用いれば、こうした情報機器を境界とすることなく、現実世界から直接、デジタル世界にアクセスできるようになります。CAD、CGなどのデジタル情報を利用した研究・設計現場でのシミュレーションや、医療、製造、建築分野などでの活用が進んでいます。

セックの MR( Mixed Reality ) 技術

「IoT system vision powered by MR Technology」をテーマに、機密性の高い3Dモデルを安全に管理・投影できるセキュリティ技術、AIや様々なセンサーを活用したIoT技術など、高度なMR技術の開発に取り組んでいます。

JAXA共同研究「MR技術を用いた次世代可視化の検証」- 高精細モデルのレンダリング技術を開発

セックは、2017年8月より国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とMR技術に関する共同研究に取り組んでいます。
 

JAXAは、世界有数のスーパーコンピュータ(JSS2)を運用し、次世代の宇宙機や航空機開発に向けた基礎研究、衛星観測結果の分析などで、航空宇宙技術の発展に貢献しています。現在の科学技術研究において、研究成果の可視化は重要な要素であり、可視化技術の進展が研究成果向上に繋がるといっても過言ではありません。また、科学技術研究の発展はHPC(High Performance Computing)技術の向上による影響が大きく、データの大規模化、高精細化が進んでいます。
 

そこで、当社はJAXAと共同で、大規模、高精細な3DモデルをスケーラブルにHMD(ヘッドマウントディスプレイ)※に投影するための基礎技術を開発しました。3Dモデルの大規模化、高精細化は科学技術研究分野以外の分野でも進んでおり、建設、製造、医療などの分野においても活用することができます。

 

 ※Microsoft社のHolo Lensを使用しています。

「Microsoft Mixed Realityパートナープログラム」認定パートナー

セックは、「Microsoft Mixed Realityパートナープログラム」の認定パートナーです。 Microsoft社が販売するHMD(ヘッドマウンドティスプレイ)型デバイス「HoloLens」を用いた開発実績を有しています。